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あたしの王子、俺だけの姫
第1章 捕獲
「有希は、絶対に俺に惚れる!」
「そんなのわからないでしょ?あたし、恋したことないもん!」
「俺がさせてやる。」
「頑固モン!」
「有希もな!」
キーーーッ!!!
なんなのよ!このボンは!
「言い切りましたね?では、お手並み拝見!あたしのこと惚れされてみなさいよ!あたしがあなたに惚れたら結婚でもなんでもしてあげるわ!」
「お?言ったな?忘れるなよ?有希は、絶対に俺に惚れる、惚れさせてやる。親父!期限はいどれだけだ?」
あたしたちはソファーから身を乗り出したまま睨み合い、一歩も引かない。
そんなあたし達の姿を微笑ましく見ている感が漂う社長さんは、
「そうだな....有希さんの夏休みが終わるまで、かな?」
顎に手を当てながら軽く考えて、あたしにとっての戦いの時間を言葉にした。