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あたしの王子、俺だけの姫
第10章 妊娠


信号待ちで止まるとコータはあたしの方を見て


「有希は、毎月必ず来てるだろ?それが2ヶ月もないのはおかしい。俺の見立てでは100%ここにいる」


そう言って、自信ありげにあたしのお腹を触る。


「成人式....着物着せれないのが申し訳ないな。あ....もしかしたらギリギリ着れるか?まずは相談だな」


おーい!コータさーん!!
あたしのこと、ほったらかしですけど?
信号が青になっても加速スピードは緩やか。
未だハッキリしていないのにあたしを妊婦扱いする。


そんな気遣うコータは優しくて....ちっ!
これ以上惚れさせてどうするんだい。あたしの心臓、持つかなぁ?


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