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翻弄の果てに
第1章 衝撃
せめて、知識だけは!
そんな思いで頑張ってみる悠太だが、こればかりは、数をこなすしかないのではないか、と、挫折しそうになる。
それにしても、何故、姉さんはこんな性癖を持ったのだろう………
……………………………
俺が、物心ついた頃、姉さんは、日本舞踊と華道の稽古事をしていた。
俺が、小学校の高学年の頃、姉さんは、華道の師範とやらを修得し、日本舞踊だけになっていた気がするが、定かではない。
ただ、そのせいか、着物の似合う素敵な姉さん、という印象が定着したのもこの頃だったことは、しっかり覚えている。
『悠ちゃん、そこで靴下脱いでから、入って来るのよ。』 とか、
『悠ちゃん、お父さんに、ちゃんと謝りましょ。お姉ちゃんも一緒に謝ってあげるから。』など、
よくよく俺の面倒をみてくれた。
ふて腐れた俺も、姉さんの、声を荒らげない言い回しには素直になれたし、もしかしたら、姉さんがいなければ俺は、少年院に入っていたかもしれないほど尖っていた。
そんな思いで頑張ってみる悠太だが、こればかりは、数をこなすしかないのではないか、と、挫折しそうになる。
それにしても、何故、姉さんはこんな性癖を持ったのだろう………
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俺が、物心ついた頃、姉さんは、日本舞踊と華道の稽古事をしていた。
俺が、小学校の高学年の頃、姉さんは、華道の師範とやらを修得し、日本舞踊だけになっていた気がするが、定かではない。
ただ、そのせいか、着物の似合う素敵な姉さん、という印象が定着したのもこの頃だったことは、しっかり覚えている。
『悠ちゃん、そこで靴下脱いでから、入って来るのよ。』 とか、
『悠ちゃん、お父さんに、ちゃんと謝りましょ。お姉ちゃんも一緒に謝ってあげるから。』など、
よくよく俺の面倒をみてくれた。
ふて腐れた俺も、姉さんの、声を荒らげない言い回しには素直になれたし、もしかしたら、姉さんがいなければ俺は、少年院に入っていたかもしれないほど尖っていた。