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翻弄の果てに
第7章 愛しあう日々
ここを出よう。
奴は死んだんだ。もう、環を苦しめ、追いかける奴はこの世には居ない。
思いっきり愛し合える、新天地を探そう!
悠太の思いは、いよいよ強く、決心へと変わっていた。
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『なあ、環。ここを出ないか?』
いつもなら、帰ってくるなり、環に絡み付き、胸を揉みしだきながらキスをして、ご飯の支度の邪魔をする悠太が、今日は違った。
うがいを終え、手をあぶくだらけにしながら悠太が言った。
『なあ、環。ここを出ないか?』