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翻弄の果てに
第8章 新天地 新しい生活
もちろん、俺は環が目覚める前に テーブルの下を綺麗にした。

片付けながらも、さっきの光景が頭から離れない。

ただ、

環には言ってはいけない!

これだけは、意識していた。



『環?気がついた?』

ソファーに横たわっていた環が目覚める。


『………』

『どうした?』

『恥ずかしくて……』

我に返った環は、やはり恥じらう。それもまたいい。

『恥ずかしかった?そんなことはないさ。俺は嬉しかったよ(笑)』

『やっぱり、意地悪……』

『なんで?俺が、あんなに環を悦ばせてあげられたんだ。なんか、自信持っちゃうよ。

さっ、一緒に風呂だ。行こう!』


どうやら、潮を噴いたことしか自覚していないようだった。半分、跳んでいたんだろう。
環は潮を噴いただけ、それでいい。



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