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翻弄の果てに
第9章 環と祥子
『見てごらん、環。これが環の躯だよ。綺麗だ。』


浴室の扉を開け、鏡に全裸の環を映し、俺はそう言った。


『恥ずかしいわ……』


『張りのある乳房、綺麗なピンクの乳輪と乳首、括れたウエスト、張り出した腰、キュッと上がったヒップ。どこを取っても環は綺麗だよ。』


歯の浮く様な言葉も、スラスラと突いて出るのは、その通りだから。

もうじき40に近い躯とは、とても思えない。


躯にシャワーを浴び、決して広くはない浴槽に浸かる。俺のあぐらの上に、向こう向きで環を座らせた。


髪をアップにしたうなじがそそられる。迷わずうなじに口づけた。


『ハァ…アァッ…』


首を一瞬すくめ、切なく環は喘いだ………



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