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翻弄の果てに
第10章 新しい家族
環の眠る墓の前に座り込み、俺はしばらく、遠い昔を思い出していた。
なあ…環、俺達母子は似てるんだな。
あんな奴でも、一途に愛した環と、母とも知らず、女としての環を一心不乱に愛した俺。
なあ環、環は俺にどうして欲しいんだ?
散々俺を翻弄して、先に逝ってしまって……
俺は馬鹿だから、よくわかんねえんだよ。
環が望んだことは何なんだ?
きっと、俺が悩むこと、わかってたんだよな?ずるいよ、環。
いっそ、環を憎めたら楽なんだろうけど、いい思い出しかないんだよ。
ほんとにまいったよ……
なあ…環、俺達母子は似てるんだな。
あんな奴でも、一途に愛した環と、母とも知らず、女としての環を一心不乱に愛した俺。
なあ環、環は俺にどうして欲しいんだ?
散々俺を翻弄して、先に逝ってしまって……
俺は馬鹿だから、よくわかんねえんだよ。
環が望んだことは何なんだ?
きっと、俺が悩むこと、わかってたんだよな?ずるいよ、環。
いっそ、環を憎めたら楽なんだろうけど、いい思い出しかないんだよ。
ほんとにまいったよ……