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翻弄の果てに
第19章 荒波
『祥子…このまま眠ってもいいか?』
身体をずらし、祥子の真横に移って、抱きまくら状態で祥子を抱きしめながら悠太がそう言った。
『えぇ。安心して眠って。』
乳房に挟まれるように埋もれた悠太の顔は穏やかな表情で、いつしか寝息をたてていた。
そんな夜が一週間ほど続いた朝、悠太の目には徐々に力と輝きが戻ってきた。
相変わらず、父と子の会話は最低限の挨拶くらいしかなかったが、それでも少しずつ、笑顔が見られるようになってきた。
夏休みも終盤になり、悠太はついに口を開いた。
『未来、パパとドライブに行かないか?』
『えっ?パパと?ママは?』
『未来とパパだけじゃ嫌か?』
『んー、そんなことはないけど…』
『じゃあ決まりだ。ママ、用意してくれ。』
少しばかりのおやつと飲み物を持って、二人は行き先を決めないまま出かけて行った。
身体をずらし、祥子の真横に移って、抱きまくら状態で祥子を抱きしめながら悠太がそう言った。
『えぇ。安心して眠って。』
乳房に挟まれるように埋もれた悠太の顔は穏やかな表情で、いつしか寝息をたてていた。
そんな夜が一週間ほど続いた朝、悠太の目には徐々に力と輝きが戻ってきた。
相変わらず、父と子の会話は最低限の挨拶くらいしかなかったが、それでも少しずつ、笑顔が見られるようになってきた。
夏休みも終盤になり、悠太はついに口を開いた。
『未来、パパとドライブに行かないか?』
『えっ?パパと?ママは?』
『未来とパパだけじゃ嫌か?』
『んー、そんなことはないけど…』
『じゃあ決まりだ。ママ、用意してくれ。』
少しばかりのおやつと飲み物を持って、二人は行き先を決めないまま出かけて行った。