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翻弄の果てに
第20章 甦り
『どういうことだ?確実なのか?』

『確実…よ、たぶん…。入院中に使った薬が胎児に影響が無ければ、あの子はきっと産むと言うわ…』

『なんで、お前は気づかなかったんだ!なんてことだ……』




『ごめんなさい…パパ、ママ…』

未来が下りてきた。


『病院では、栄養剤の点滴以外は受けなかったの。飲み薬で、ってお願いして……』

『そうなのか?祥子。』

『えぇ…点滴と飲み薬の選択が出来て、未来は飲み薬を選んだの。』

『あたし、薬、飲まなかったの。あたし達の宝物のために……』

『病院も病院だ!何故気づかない!』


『未来、いつから気づいてたの?』

『最初から……そして、生理が止まって確信したの。力さんに報告しようと思ってたその日の学校の昼休みに…暁が……』


『とにかく、明日、病院に行って検査してもらいなさい。祥子、書類も貰って来るんだぞ!』

『嫌っ!この子は産む!絶対に産むからっ!』

『ふざけるなっ!とにかく明日だ!』




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