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翻弄の果てに
第4章 穏やかな日々
最初の販売場所に着くまで、何回か停まっては、菓子やら、ジュース、果ては握り飯まで集まってしまった。

買い物もそうだが、ここの人達は、おしゃべりに飢えているのかもしれない。

店まで買い物に往復するだけで疲れてしまい、その上、野良仕事におさんどん。

ゆっくり、友達と喋る時間が作れなかったのだと思う。

店が爺さん婆さんとこまで来てくれたら、そこで井戸端会議もできて、買い物もできるのだ。

嬉しそうに、ハツラツとしてる気持ち、孫みたいな歳の俺にも良くわかったし、理解できた。


『さあ!店開きだよー(笑)今日は魚かな!』

『塩辛ないかい?』

『あるよー』

『あたしは、ラップが欲しいんだがねぇ。』

『任せとき!はい、ラップ。』


店は賑やかに、そこそこ売れた。



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