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翻弄の果てに
第5章 性(さが)
『環にとって…俺は何なんだ…』

『環、今、俺は何も言わず、ただ環を抱きしめたい。なのに何故拒む?』

『俺は環を一人にはしない。犠牲にもなっていないし、責任とも違う。愛しているからだ。』


俺は、それだけ環に告げ、部屋に入った。


……………………………


翌朝。


いつも通りに、明るく元気よくしよう!
俺はそう決めた。

『おはよう!環(笑)』

『おはよう…』

『卵焼きの匂いだな!旨そう(笑)』

『顔…洗ってらっしゃい…』

『ああ。そうだった!』

やはり、環に元気はなく、言うべきじゃなかったかと、少しばかり、俺は落ち込んだ。



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