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翻弄の果てに
第6章 背徳
おばちゃん達が作ってくれた、退院祝いのご飯。

テーブルの上に、その重箱を並べ、

『食べ切れないね!』

そう言いながら、みんなに感謝していただいた。


『悠ちゃん、お風呂どうぞ。』

『うん。これ終わったらね!』

悠太は、洗い物を済ませ、風呂に行った。


環は目をつぶり、手を合わせ、両親に詫びるように「許してください…」

そう呟いていた。

許されなくても、環の気持ちは決めていた。しかし、両親に手を合わせずには居られなかった。背徳……


『いい湯だよ、環も入れよ。長湯はだめだぞ!(笑)』

『ええ、わかったわ(笑)』




肌を桜色に染め、バスタオルで巻いただけの姿で、悠太の前に現れた環………



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