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第10章 嘘　前編

神馬博士は廊下から１台のワゴンを
引き入れました。
「ウソ発見器じゃ」

「ポリグラフ･･･発汗や血圧の変化で
ウソを見破る装置ですね」
笹山くんは言いました。

「さすが笹山くん･･･よく知ってるのぅ。
これは従来のポリグラフを高感度にして
ウソの発見率を高めた機械じゃよ。
今日アメリカから届いたんじゃ」

「これを･･･私たちが使うんですか？」
私は神馬博士に尋ねます。

「そうじゃ！腕利きの刑事なら
刑事の勘で見つけられるウソも･･･
小百合ちゃんや笹山くんじゃ見逃すじゃろ。
だからこの機械を使うんじゃ」

「だったら･･･さっそくこの機械を
テストしたいわ〜」
由美子が嬉しそうです。

「そうじゃのうぉ〜」
神馬博士も乗り気です。