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第37章 日本撲滅教団　後編

「僕も黒岩さんのように強くなって･･･
賢治くんに認められる男になります」
笹山くんが私の目を見て言いました。

「賢治に認められるって･･･
どういう意味？」
私は笹山くんに尋ねます。

「今回の事件で･･･黒岩さんに負けないような
手柄を立てて･･･
僕も強いんだってことを賢治くんに見せて･･･」

「そんなに気負わなくっても･･･」

「僕が賢治くんのお父さんになるために･･･
必要なことなんです！」

「そ･･･それって･･･どういう意味？」

「小百合さん！今回の事件で活躍できたら
結婚してください！」

「え･･･あ･･･あ･･･」
私は完全に戸惑っています。

「じゃあ･･･捜査に行ってきます！」

笹山くんは私に唇を重ね･･･
走り去りました。