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short story
第3章 これが私の生きる道/tamami
入学式の次の日、あたしは先輩に校舎の裏に呼び出された。
理由は簡単・・・新入生の分際で短ランにボンタンなんて格好してたから。
三人のヤンキーに囲まれ壁ドンされ、胸倉を掴まれた。
「おめー生意気なんだよ・・・ああん!?」
「!!!!」
キャー!怖い!!
先輩の拳があたしの頬へ。
物凄い衝撃と痛み・・・その瞬間あたしの中の何かがブチ切れた。
「いい度胸してんじゃねーか!やるのかゴラァァァ!!」
先輩を掴み返し逆に壁に押し付ける。
もうそこからは無我夢中で記憶がない。
断片的に覚えているのは拳の痛みと血、怯えた目の先輩・・・
多分あたしは何度も殴ったんだと思う。
先輩が崩れ落ち、あたしは荒い呼吸をしながら次の相手が居るなら来いや!と残り二人を睨む。
二人は二人同時ににあたしに殴りかかった。
でも全然余裕、全然弱っちかったのよ。
その時だった。
「やめな!」
凛とした声に先輩もあたしも止まる。
「そいつおケイさんの弟だよ」
おケイとは確かにあたしの姉、敬子の愛称だった。
「そいつ敵に回すってことは蛇皇禰孤を敵に回すってことだよ」
蛇皇禰孤とはジャコウネコと読み、この辺で一番大きなレディースだった。
姉はそこの総長を務めていた。
「それにね、おケイさんの男は虎舞羅会の石関さんだよ。アンタ達それ知ってもそいつに手を出せるのかい!?」
・・・虎舞羅会とはコブラ会と読み、虎舞羅会は支部をいくつも持つような族のチームで石関さんはその本部の頭だった。
そして確かに姉の彼氏だった。
まだ10代なのにパンチパーマに髭、サングラスの厳つ~い人で、あたしのことを「タツ坊」と可愛がってくれていた。
「・・・・・・・・・」
先輩二人がたじろぐ。
「行きな」
「・・・・・・・・・」
真っ赤な口紅のその人はあたしに手短に指図する。
内心怖くてバクバクだったあたしはこれ幸いとその場から逃げ出した。
理由は簡単・・・新入生の分際で短ランにボンタンなんて格好してたから。
三人のヤンキーに囲まれ壁ドンされ、胸倉を掴まれた。
「おめー生意気なんだよ・・・ああん!?」
「!!!!」
キャー!怖い!!
先輩の拳があたしの頬へ。
物凄い衝撃と痛み・・・その瞬間あたしの中の何かがブチ切れた。
「いい度胸してんじゃねーか!やるのかゴラァァァ!!」
先輩を掴み返し逆に壁に押し付ける。
もうそこからは無我夢中で記憶がない。
断片的に覚えているのは拳の痛みと血、怯えた目の先輩・・・
多分あたしは何度も殴ったんだと思う。
先輩が崩れ落ち、あたしは荒い呼吸をしながら次の相手が居るなら来いや!と残り二人を睨む。
二人は二人同時ににあたしに殴りかかった。
でも全然余裕、全然弱っちかったのよ。
その時だった。
「やめな!」
凛とした声に先輩もあたしも止まる。
「そいつおケイさんの弟だよ」
おケイとは確かにあたしの姉、敬子の愛称だった。
「そいつ敵に回すってことは蛇皇禰孤を敵に回すってことだよ」
蛇皇禰孤とはジャコウネコと読み、この辺で一番大きなレディースだった。
姉はそこの総長を務めていた。
「それにね、おケイさんの男は虎舞羅会の石関さんだよ。アンタ達それ知ってもそいつに手を出せるのかい!?」
・・・虎舞羅会とはコブラ会と読み、虎舞羅会は支部をいくつも持つような族のチームで石関さんはその本部の頭だった。
そして確かに姉の彼氏だった。
まだ10代なのにパンチパーマに髭、サングラスの厳つ~い人で、あたしのことを「タツ坊」と可愛がってくれていた。
「・・・・・・・・・」
先輩二人がたじろぐ。
「行きな」
「・・・・・・・・・」
真っ赤な口紅のその人はあたしに手短に指図する。
内心怖くてバクバクだったあたしはこれ幸いとその場から逃げ出した。