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幼馴染と発情期
第3章 新婚さんごっこ
次の日、学校に着くと陸君の席の周りには女の子が集まっていた。


陸君の膝の上に座ってる子までいる…


「陸ぅーぎゅうってやってー」

「何甘えてんだよ?仕方ねぇな」

「やーん陸ったら胸触ったらだめだよー」



……もぉ、だから陸君嫌い。

中学の時から賢ちゃんと同じくらい人気あったけど高校になってからは男子が少ないせいもあってすごく人気…


授業が始まるとみんな席に戻っていく。


「まーゆ。教科書見せろよ?」

「…向こうの隣の人に見せてもらえばいいでしょ」

「うわ…ヤキモチか?さっき他の女ばっかりで麻由にかまってやれなかったもんな」

「違うもん…」

「来週から一週間俺の嫁だからな。強制」


陸君はそう言って机をくっつける。


「そ、そのことなんだけど…お母さんがね」

「昨日、麻由のお母さんから電話来たけど?」

「え…」

「俺たち親公認だな」


お母さんの馬鹿ぁ…

っていうかなんでお母さんに聞いちゃったんだろう。


「来週からよろしくな」

「…二人だけでも絶対にえっちな事しないでね!」

「それはわかんねぇよ。麻由が可愛すぎると発情するかも」

「絶対にだめだよぉ…もぉ…」


なんか…陸君浮かれてる…。


新婚さんごっこなんてしてくれる女の子たくさんいるはずなのになんで私なんだろ。


やっぱり昔から私だけ落とせないのが気に入らないのかな。
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