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第3章 新婚さんごっこ

そして、月曜日。


一度家に帰ると賢ちゃんが荷物を持ってくれて一緒に陸君の家に行った。


「あー！麻由が将来お嫁に行く時こんな感じなんだろうなぁ」

「全然違うよぉ！お嫁に行くわけじゃないもん！」

「俺は今すぐにでも麻由を本当に嫁にしてもいいけどな」

「ふつつかな娘ですが、僕の大事な妹なのでよろしくお願いします」

「賢ちゃん！もぉ…違うのにぃ」

「本当に陸と結婚しちゃえばー？」

「しない！」


すると、陸君は後ろから抱きしめてきて私の頬をつまむ。


「照れんなよ」

「照れてないのぉ！」

「おーさすが新婚さん！ラブラブだね」

「もういいから！お夕飯作るね…賢ちゃんも食べて行くよね？」

「僕はもう帰るよ！最近仲よくなった先輩と約束があるんだ」


先輩って…陸君もだけど賢ちゃんも女遊びがヒドい…。
なんで私の周りの男の子って…


賢ちゃんは帰ってしまった。