この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第18章 意外な事実
一日中、何もしないでただ飯を食しているのは気が引けるゆえ、何か仕事はないか。ソン自身に頼まれてのことではあったけれど、ソンと代書屋というのは、いかにも似合いの仕事場に思え、我ながら良い思いつきだと少し嬉しくなった。
代書屋の主人ホンジュは五十年配の小太りの男だ。何でも昔は宮中の下っ端官僚であったらしいが、町で代書屋を開いてはや二十余年、仕事には結構口うるさい。その分、客からの信頼度も高く、それなりに繁盛していた。
代書屋の主人ホンジュは五十年配の小太りの男だ。何でも昔は宮中の下っ端官僚であったらしいが、町で代書屋を開いてはや二十余年、仕事には結構口うるさい。その分、客からの信頼度も高く、それなりに繁盛していた。