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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第18章 意外な事実
ソンが愕いたように眼を見開き、キョンシルを見つめた。
「キョンシル、どうして私にそんなことを?」
キョンシルは微笑んだ。
「ソンははっきりとした身の上を明かさないけど、あなたが相当の家門の息子だってことくらい、私にも判るもの。あなたはいずれ、官僚となって、この国の政治を動かしてゆく立場になる人でしょう。だったら、そういう偉い人にこの国の本当の、ありのままの姿を見て貰って、繁栄の影で喘ぎ苦しむ民もいるんだってことを憶えていて欲しい」
「キョンシル、どうして私にそんなことを?」
キョンシルは微笑んだ。
「ソンははっきりとした身の上を明かさないけど、あなたが相当の家門の息子だってことくらい、私にも判るもの。あなたはいずれ、官僚となって、この国の政治を動かしてゆく立場になる人でしょう。だったら、そういう偉い人にこの国の本当の、ありのままの姿を見て貰って、繁栄の影で喘ぎ苦しむ民もいるんだってことを憶えていて欲しい」