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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
今度は、すんなりと離してくれた。キョンシルはホッとしながら、ソンを見つめた。
「そういうところも―人を地位や立場で判断しようとしない潔さも含めて、私はキョンシルを愛している」
そう言った後で、ソンは照れくさげに笑った。
「私が望まなくても、たった一夜でも良いから国王の相手を務めたいと願う娘は多いんだ。自分でこんなことを言えば、余計に鼻持ちならない奴と嫌われてしまうだろうけどね」