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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
ふと我に返ると、ソンがじいっとこちらを見つめていた。至近距離どころか、どちらかがわずかに身じろぎしただけで、身体の一部が触れ合ってしまいそうなほどの近さだ。
キョンシルは頬が燃えるように熱くなるのを感じ、慌てて身体の向きを変えた。このままずっとソンの顔を見ていたら、ますますあらぬ妄想に浸ってしまいそうな自分が怖い。それに、恐らくは真っ赤になっているであろう顔を見られるのも恥ずかしい。