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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第4章 旅立ち
それでも、キョンシルは胸の内に芽生えた想いを消せなかった。むろん、彼女だとて最初からトスを男として意識していたわけではない。ただ、いつしか憧れが淡い恋に、更には烈しく燃え盛る情熱へと変わっていったのだ。川の始まりが最初は小さな流れから始まって、様々に形を変えながらも最後は奔流となり、大海へと至るように。
キョンシルはあくまでも我が想いを一生、心の奥底に封印して生きていくつもりだ。母が生きているときはもとより、いなくなった今でも、トスに告白するつもりはなかった。
キョンシルはあくまでも我が想いを一生、心の奥底に封印して生きていくつもりだ。母が生きているときはもとより、いなくなった今でも、トスに告白するつもりはなかった。