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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
 王の側室に仕えるだけあって、王の一日の活動予定は把握しているのだろう。まさに秘書役として万全の体制である。たいしたものだ。感心しているキョンシルを尻目に、臨尚宮はてきぱきと支度を調えた。
 女官に命じてまた衣服を着替えさせようとするのに、キョンシルは首を振った。
「王の妃が一日に何度も着替えたのでは、民に示しがつかないでしょう。まず、王室から質素倹約のお手本を示さなくては」
 思ったままを言ったただけなのに、臨尚宮はまた感に堪えぬ顔で言う。
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