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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
 ソンは言うと、キョンシルの手を引いて歩いた。やがて、内官の側まで戻ると、弓を受け取る。狙いをつけて矢をつがえるソンを見て、彼が弓矢の腕前を披露するつもりなのだと判った。
 最大限にまで弦を絞り、ここぞというところで矢を放つ。真剣そのものの表情に、側で見ているキョンシルまで俄に緊張してくる。その場に満ちた緊迫感を矢が空気を掠めて飛んでいく音が震わせた。
 小気味よい音を立て、ソンの放った矢は的の真ん中に命中した。
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