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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第4章 旅立ち
「キョンシル、先ほどの首飾りのことだが、気を悪くしないで聞いてくれ。俺はどうもあの首飾りが気になって仕方ないのだ。もちろん、そなたやソンニョが不当な方法で手に入れたとは露ほども考えてはいない。だが、現実として、あれほどの値打ち物が何故、そなたの手にあるのか。その謂われを教えてはくれないか?」
トスになら、打ち明けても良い。この男なら信用できる。
キョンシルは口を開きかけ、ささやかな逡巡に引き止められた。