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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
 キョンシルもソンの考え方には共感できる。だが、一個人としての考えと、一国の王としての考えはまた別物だろう。どうもあまり清国を快く思ってはいないようなソンだけれど、今のところは国のためを思い、表向きは服従の姿勢を貫いているかもしれない。
「雪見鳥が死んでは可哀想だというお考えは、いかにも殿下らしいお優しいものですわ」
 キョンシルは心からそう思った。ソンのように自分だけでなく、周囲のことを思いやれる人がこの国の王である限り、少しは朝鮮の未来にも希望が持てるような気がする。
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