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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第4章 旅立ち
もう、何も考えたくなかった。ただ、眠りたかった。母のいないこの世は、あまりにも辛くて淋しすぎる。トスの説得で母の後を追おうという考えは棄てたものの、キョンシルは明日から、何を心の支えに生きてゆけば良いのかすら判らない。
トスは小さな祭壇の前に長い間、座り込んでいた。小さな位牌となってしまった母をじいっと見つめている。その静謐すぎるほどの横顔からは、彼の思惑を推し量ることはできない。今、彼の心は亡くなった母ミヨンだけに向いているのだろう。
トスは小さな祭壇の前に長い間、座り込んでいた。小さな位牌となってしまった母をじいっと見つめている。その静謐すぎるほどの横顔からは、彼の思惑を推し量ることはできない。今、彼の心は亡くなった母ミヨンだけに向いているのだろう。