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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
「狐女、温嬪さまのことですか?」
「そうよ、狐みたいな顔して、ぷりぷり怒ってばかり。今に本当に狐になるかもしれないわ。そうしたら、とっ捕まえて、山に棄ててきてやるんだから!」
 臨尚宮はプッと吹き出した。
「淑媛さまは面白きお方にございますね」
 笑うと頬が痛むのか、かすかに顔をしかめている。
「それとも、毛皮を剝いで市で売ろうかしら。上等の毛皮は高く売れるわよ?」
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