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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第19章 王宮という名の伏魔殿
「私は長らく、あなたさまのようなお方が殿下のお側に来て下さることを願っておりました。温嬪さま、恭嬪さまは、失礼ながら、次の国王さまのご生母たる資格はおありではございません。あのような方が元子さまのお母君となれば、この国は遠からず滅びましょう。淑媛さま、殿下はお小さい頃から、ずっと孤独でいらっしゃいました。王という立場はとても淋しいものですが、あのお方はわずか十一歳でこの国という重いものを小さな肩に背負われたのです。