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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
「これ」
 ソンが今まで立っていた場所から、すっと動いた。その後ろから現れたのは、ひと群れの撫子であった。
「撫子ね?」
「そう。宮殿の庭は無駄なくらい広いけど、撫子はあまりなくてね。咲いているのは、ここくらいのものなんだ」
 そこで、キョンシルは小首を傾げた。
「でも、何で私が撫子の花を好きだと判ったの?」
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