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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
「占い師か、やっぱり、キョンシルは面白いな。違うよ。種明かしをすれば、私が町の靴屋でキョンシルに靴を買ったことがあっただろう? あの靴には撫子の刺繍が入っていた。あの時、キョンシルは凄く嬉しそうだったから」
「よく憶えているのね」
 キョンシルは正直、愕いた。まさか多忙な身のソンが町の靴屋で買い求めた靴の意匠まで憶えているとは想像もしていなかったのだ。
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