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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
その言葉が終わらない中に、キョンシルの身体はソンの腕の中にすっぽりと抱き取られていた。
「―キョンシル。そなたを苦しめるのは承知で、もう一度だけ言わせてくれ。私と共に生きてくれないか? ずっとこのまま側にいて、本当の妃になってくれないか」
ソンはそっとキョンシルの身体を離すと、袖から小さな巾着を取り出した。牡丹色の巾着を逆さにすると、カン(ペリ)ラン(ドツ)石(ト)の指輪が落ちてくる。