この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
焦がれれば焦がれるほど、月は遠のいていった、と、ソンは語った。つまり、求めれば求めるだけ、愛情は彼から遠のいていったということだ。今また、キョンシルまでもがソンを拒絶すれば、ソンはどれだけ傷つくだろう。かといって、恋い慕ってもいない相手に偽りの愛を示すことはできない。それは一つ間違えば、余計にソンの心の傷を深くすることになりかねない。
キョンシルの指に、ソンがカン(ペリ)ラン(ドツ)石(ト)の指輪を填める。やはり、受け取れないと言おうとして、キョンシルは言葉を飲み込んだ。
キョンシルの指に、ソンがカン(ペリ)ラン(ドツ)石(ト)の指輪を填める。やはり、受け取れないと言おうとして、キョンシルは言葉を飲み込んだ。