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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
少女の衣服はあちこち引き裂かれ、半裸に近い有様で、身体の至るところに青あざができていた。この事態を重く見るべきなのは判っていたけれど、今はなすすべもない。
仮に温嬪に抗議を申し立てたところで、そのようなことは知らぬとしらを切られれば、それまでだ。逆に、言いがかりをつけたと、また先日のように、どんな逆襲を仕掛けられるか判ったものではない。キョンシルだけで済めば良いが、今回のように、何の罪もない女官たちまでもが温嬪の毒牙にかかっては堪らない。
仮に温嬪に抗議を申し立てたところで、そのようなことは知らぬとしらを切られれば、それまでだ。逆に、言いがかりをつけたと、また先日のように、どんな逆襲を仕掛けられるか判ったものではない。キョンシルだけで済めば良いが、今回のように、何の罪もない女官たちまでもが温嬪の毒牙にかかっては堪らない。