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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第3章 哀しみはある日、突然に
 養母は初めの中(うち)はミヨンに客の求めに応じるように言っていたものの、ミヨンが嫌がれば強要はしなかった。利に長けた女ではあったが、それなりにミヨンに情を持っていたし、大切にもしてくれたのだ。
 今でも〝お婆ちゃん(ハルモニ)〟と呼ぶその人が亡くなったは、キョンシルが三歳のときだった。ミヨンを大切にしたように、〝お婆ちゃん〟はキョンシルを実の孫のように可愛がってくれたらしいが、その記憶もキョンシルにとっては薄いものだ。
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