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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第20章 飛翔する鳥
 臨尚宮の背後には白髪の背の高いホン内官の姿も見える。ホン内官は何も言わず黙礼したにすぎなかったが、ここまで見送ってくれたことそのものが、この王への忠義一途で無口な老人のせめてもの心の表し方なのだと判る。
 宮殿を取り囲む門の扉が今、音を立てて閉まる。
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