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第21章 予告　トスの苦悩と嫉妬

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
細々と続けてきたこの物語りも残すところ、いよいよ、あと一話となりました。
明日からは完結編に入ります。

ソンは若いけれど、流石に一国の王だけありました。
引き際も見事でしたね。
これはあくまでも作者の思いですが、
キョンシルと一線を越えなかった－つまり、二人の関係が
プラトニックに徹したことが、
この後も若き王の心にキョンシルを一生涯忘れ得ない女性として
その記憶にとどめることになったと思うのです。
時には、その方が忘れられない恋になることもあるのではないでしょうか。

さて、漸くトスと水入らずになれたキョンシル。
ところが、そうは容易くはいきません。
それはむしろ、キョンシルではなく、トス自身の心でした。
元々、独占欲の強いトスには、どうしてもキョンシルが他の男の
〝妻〟であり、寝所を長い間、その男と共にしていたという事実が
受け容れられないのです。
第四話では、そういったトスの心の苦悩、二人の前に立ちはだかった
新たな試練を描きます。