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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
多分、トスは自信がないのだろう。ソンと共にいたわずかな期間、キョンシルが束の間でもソンに心を預けていたのではないか。そう思って、疑心暗鬼になっている。だとすれば、トスにキョンシルの心の真実を、たとえ寸分たりともトスへの気持ちは揺らぐことはなかったのだと伝えられたら。
むろん、後宮で見せかけだけの妃として過ごしていた間、ソンへの想いが自分でも判らなくなりかけたことはある。同情なのか、恋情なのか判らなくて、心揺れたこともあった。
むろん、後宮で見せかけだけの妃として過ごしていた間、ソンへの想いが自分でも判らなくなりかけたことはある。同情なのか、恋情なのか判らなくて、心揺れたこともあった。