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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
―私ったら、今まで自分のことばかり考えてきたわ。
キョンシルはこれまでの自らを省みて、恥ずかしくなった。何故、自分を信じてくれないのかとトスを恨めしく思ったが、トスの立場になってみれば、さぞ懊悩したに違いない。
昨夜、彼がどこに行ったのかなど、今は些末な問題だ。まずはトスとの関係を修復してから、様子を見て訊ねれば良いことだ。
それに、キョンシルには確信とまでは言えなくても、ある程度の予感はあった。