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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
「トスおじさん、お帰りなさい!」
 弾かれたように面を上げたものの、扉の向こうから聞こえてきたのはトスの声ではなかった。
「お嬢さま(エギツシ)、私でございます」
 キョンシルは慌てて立ち上がり、入り口に行く。眼の前に立つ人物を見て、愕きに眼を見開いた。
「あなたは―」
「お久しぶりでございます、お嬢さま」
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