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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
 でも、それは所詮、キョンシルの我が儘というものだ。祖父の生命が明日をも知れぬというこのときに、自分の色恋どころではないだろう。
 キョンシルが思い惑っていると、唐突に頭上から声が降ってきた。
「どうした、戸を開けっ放しなんかにして」
 トスの深みのある声が何故か今日はとても懐かしく思えた。
「道理で冷えると思ったら、降ってきたな」
 トスは呟きながら、室に入ってきた。
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