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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第24章 祖父の願い
「随分とうなされていたようだが、大丈夫か?」
 傍らで声が聞こえて、キョンシルはゆるゆると面を上げた。そうだ、あの声、奇妙な物哀しい夢の中で自分を呼び続けていたのは、トスの声であった。だからこそ、あんなにも懐かしく慕わしく感じたのだ。
「夢を見ていたの」
 吐息と共に呟きが零れ落ちる。
「夢?」
 トスが濃い眉を少しだけつり上げた。
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