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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第25章 再会
 そこで、キョンシルはトスが都から離れた海辺の町で生まれ育ったこと、中流両班の子息であったことをかついまんで話した。
 イルチェは孫娘の話を一言一句聞き洩らすまいと耳を傾けているようである。やがて、深い息を吐き出した。
「なるほど、地方両班の倅であったとはの」
 老人の眼に生気が宿っている。何かを新しいことを考え始めている証だ。
 短い沈黙を破ったのもイルチェであった。
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