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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第26章 花びら占い
「ええっ、俺はてっきり、この女の生命と引き替えに崔イルチェから、うちの旦那さまこそが次の崔氏の跡継ぎだとお墨付きを貰うのかと思っていたがな」
「だから、お前は馬鹿だっていうんだよ。つくづく読みの浅い奴だ。よおく考えてみろよ。この娘が生きている限り、旦那さまは絶対に本家の正当な後継者にはなれねえ。ならば、いっそのこと、娘を亡き者にしてやれば、何にも七面倒くさい取引なんてしなくても、本家当主の座は旦那さまの許に転がり込むってえ寸法じゃねえか。
「だから、お前は馬鹿だっていうんだよ。つくづく読みの浅い奴だ。よおく考えてみろよ。この娘が生きている限り、旦那さまは絶対に本家の正当な後継者にはなれねえ。ならば、いっそのこと、娘を亡き者にしてやれば、何にも七面倒くさい取引なんてしなくても、本家当主の座は旦那さまの許に転がり込むってえ寸法じゃねえか。