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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第26章 花びら占い
 馬執事の弟だという男が現れたのは昼過ぎだから、数時間もの間、ここで眠らされていたことになる。恐らく、あれは何かの薬に相違ない。嗅いだら最後、意識が混濁して気を失ってしまうという空恐ろしい代物だ。
 キョンシルは唇を噛んだ。何故、あの時―馬執事の弟だと男が名乗った時、おかしいと思わなかったのか。
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