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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第26章 花びら占い
トスの眼が剣呑に光った。こういう眼をするときは、彼が相当怒っている証拠である。
キョンシルは攫われる際、輿から飛び降りようとして薬をかがされたこと、手下たちから聞いた話をそのままトスに伝えた。
「全く、何て奴だ。血の繋がった甥の娘を手込めにするつもりだとは。獣にももとる奴だな。もしミンチュがここにいたら、この剣で叩き斬ってやるのに残念だ」
と、満更冗談ではなさそうな表情でさらりと言う。