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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第26章 花びら占い
イルチェは別段、機嫌を損ねた様子はなく、依然として面白そうにトスとキョンシルを見ていた。まるで今のなりゆきを愉しんでいるかのようでもある。
「全く無欲なことだ。実の異母弟でさえ、この家の財産や地位を狙うておったというに、君はキョンシルを妻にしたいとは願っても、そのついでに崔氏の婿になろうとは思わんのかね」
トスは真顔で首を振った。
「失礼ながら、そのようなことは考えたこともありません」