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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第26章 花びら占い
トスは正座した膝の上に置いた両拳をきつく握りしめている。よほど力を込めているのか、指先が白くなっていた。
イルチェもキョンシルもトスの次の言葉を待つように、固唾を呑んだ。
ややあって、トスは静かに言った。
「もしイルチェさまがどうしてもキョンシルを下さらないというのなら―」
トスはここで言葉を切り、キョンシルを見つめた。キョンシルは縋るような視線をトスに向けたが、緊張に耐えられずうつむいた。