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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第4章 旅立ち
 トスが小さく笑い、キョンシルも笑顔で頷いた。
「それにしても、凝った作りだな。この首飾り一つで、庶民なら半年は遊んで暮らせそうだ」
 トスの声につられ、キョンシルは手のひらに乗せた首飾りを見た。やや小振りな翡翠が連なった中央に、ひときわ大きな滴型の玉が垂れ下がり、その玉には牡丹と蝶が精緻に刻み込まれている。
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