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蜜恋~お義父さんとは呼べなくて~④牡丹の花の咲く頃には
第26章 花びら占い
「今になって、あなたがそんなことを言うとは、はなはだ心外だね。夫人、私の居場所はあなたの側にしかない。たとえ自由に生きられる境遇にいたとしても、その時、そなたが側にいてくれなければ、私にとって、それは何の価値もない自由なんだ。国王殿下の後宮でそなたが過ごした日々、たとえ身体は殿下のお側にあっても、心はいつも私の許にあった―、そなたが私にそう言った。人を本当に愛するということは、どういうことかをその時、私は悟った」